マイ・スウィート・ビーンズ

齋藤崇治。東大博士課程で政治学を研究しています。

2020年振り返り

2020年は博士課程2年目であった。博士課程で行う研究が進む時期であり、博士課程の研究成果が出始める時期である。

 

しかし、コロナ禍である。私にとっても初の国際学会発表のための渡航キャンセルや、初の在外研究の縮小など影響は大きかった。とはいえ、博論に必要なデータセットは既にあり、在宅研究に移行できたのは不幸中の幸いであった。

 

そして何よりの収穫は、AOPSSS – Asian Online Political Science Seminar Series で発表できたことであった。2020年はオンライン学会が一気に隆盛し、それまで会う機会がなかったであろう研究者に会うことができ、また自分の研究を知ってもらうことができた。私は現在日本でアメリカ政治を研究しているため、日本にいながらアメリカの研究者にコメントをもらえるのは、とても価値あることだと思う。また、オンライン学会は交通費が要らないということも大きい。この中で知り合った先生には今でもお世話になっている。この機会を提供してくれた先生方に感謝したい。

 

ここで得たコメントを元に、2020年は4回研究を査読誌に投稿した。しかし、いずれもrejectであった。とはいえ、うち2回はreviewがついていたので、それを元に現在も論文の修正作業を進めている。結局、自分の論文を一番真剣に読んでくれるのは査読者なので、彼らに勉強させてもらっているという感が強い。

 

また、オンライン学会ブームのおかげで、アメリカ大統領研究者の研究会に潜っている。日本からでも参加できるのは本当に幸いで、ゆくゆくは発表もしたいものだ。

 

また、人生で初めて自分の論文が引用された。その論文もまだ研究会報告であったが、まずは引用されたというのが本当に嬉しい。まだ一本も査読に通せてないが、コンスタントに出して引用されるようになりたいものだ。 

 

2021年どうするかについてはPhD出願の結果が出てからまた考えたい。