マイ・スウィート・ビーンズ

齋藤崇治。東大博士課程で政治学を研究しています。

読書家・研究者はAmazonを使い続けるべきなのか (2022年2月15日更新)

(注: 筆者はヨドバシ信者でしたが若干冷静になったので修正しました。それでも信者です。)

まずはAmazon premiumを見直そう

おそらく、現在20代後半の研究者・読書家は、大体学生時代にamazon premiumに入ったのではないだろうか。今は知らないが、私が学部生の頃は、amazon premiumといえば、本を一冊買うと10%ポイント還元、セール時には最大20%還元と、文系学生にとってオアシスであった。そして、「大学生」であるはずなのに、25歳というcutting pointによってこのサービスは使えなくなったのである。

 

しかし、これらの手法が囲い込みのためであったことは言を俟たない。最早本で10%のポイントがつくこと自体はほとんど稀で、amazon premiumのメリットはほぼほぼ配送料無料と動画サービスのみである。しかし、配送料無料のメリットはこの記事で紹介する理由からほとんどないのでまずはAmazon premiumをそのままにしてしまっている人は、それが本当にお得か考え直そう。

 

今回の記事では、それに替わるサービスとして、Gold Point Card (&ヨドバシ.com)を紹介したい。その上で、それでもなおコアなAmazon信者に対してはAmazon Mastercard ゴールドを勧めたい。

 

Gold Point Card (&ヨドバシ.com)かAmazon Mastercard (& Amazon.co.jp)か

Amazon premiumが最早お得ではない最大の理由が、Gold Point Cardとヨドバシ.comの存在である。以下の表は、Amazonとヨドバシの対応カードを用いた場合の利便性を比較したものだ。

  Amazon Mastercard ゴールド & Amazon Gold Point Card & ヨドバシ.com
年会費 11000円*1 無料
配送料 基本無料、専門店有料、一部2000円以上無料 無料
本の品揃え △(専門書が弱い)
その他品揃え
電子書籍対応 ○(Kindleへの信頼、セール)

△~○(Dolyを信頼するかどうか)

書籍ポイント還元 2.50% 10%
配達スピード △~○

 

Gold Point Cardはヨドバシカメラのポイントカードであり、ヨドバシ.comとはヨドバシカメラECサイトだ。まず、ヨドバシ.comの特徴として、家電のみならずさまざまな日用品、書籍を取り扱っている。 品揃えという点から見た場合、書籍は専門書において特に弱い。しかし、研究者であれば大学生協というルートがあるので、この点はあまり問題にならないと思っている。

 

現状、ヨドバシ.comはネット通販として驚異的な破壊力を持っている。その理由が次の2つである。

1 まぁまぁ充実したラインナップ

2 驚異的な配達スピード

3 本も含めて10%ポイント還元

4 諸々大体無料

 

まず、商品のラインナップは、Amazonほどではないものの、恐らく多くの人が予想しているよりは充実している。そのため、書籍の購入、日用品の購入は大体Amazonの代替になり得る*2

 

そして、最も優れているのが驚異的な配達スピードだ。首都圏在住なので全国でどうかは分からないが、夜に頼んだら翌日の午前中に届く。Amazonより早い*3

配達スピードに関しては意見を修正した。在庫がある場合は翌日配達でAmazonより早いこともある。一方で、本の場合、特に人文社会科学系院生のようにマニアックな本を頼む場合は、1週間程度の余裕を見る必要がある。

 

そして、読書家として美味しいのは本も常時ポイント10%還元の対象であるということだ。Amazonで買うより遥かに安い。

 

そして、最後に、諸々が無料である。Amazonの便利機能はAmazon Premiumに入るか、Amazon Mastercardを使うかでしか得られない。これらは年会費がかかる。しかし、Gold Point Card & ヨドバシ.comはこれらの費用が基本無料だ。

 

なお、かつては以下の部分でAmazonを擁護していた。しかし、残念ながらカードについても近年改悪が進んでいるので、少なくとも本や雑貨という点においてAmazonを擁護するのは厳しいように思われる。

それでもコアなAmazon信者はAmazon Mastercard ゴールドを選ぼう

以上の理由からヨドバシ.comが現状研究者にとっても最強であると考える。

 

しかし、それでもなおAmazonが便利な場面がやはり多く、多分Amazonを捨てるという研究者・読書家は少ないのではないだろうか(私はそうだ)。個人的なメリットとしては、

1 Kindleへの信頼、まぁまぁ充実したセール

2 本を含めた圧倒的ラインナップ

3 日用品に関してはAmazonの方が安いことが多い

である。こういう人たちにおすすめなのが、Amazon Mastercard ゴールドに入ってしまうことである。以下の表はデフォルトと、Amazon Prime & Amazon Mastercard クラシック、Amazon Mastercard ゴールドとを比較したものだ。

  デフォルト Prime+クラシック ゴールド
年会費 0 5000 11000*4
送料 2000円以上無料 無料 無料
Prime video ×
Prime reading ×
ポイント還元 - 2% 2.50%
旅行保険 × ×
空港ラウンジ × ×

 

Amazon Mastercard ゴールドは年会費11000円かかる*5ものの、Amazon Premium (年会費5000円)、ポイント2.5%還元が付帯する。なんだかんだAmazonを使ってしまう人は基本的に入ったほうが良い。おそらく読書家のAmazon利用は立派なヘビーユーザーである。

 

そしてなんといってもゴールドカードである。コロナによって使うタイミングは限られているが、空港ラウンジ、旅行保険などサービスは充実している*6。読書家が持つべきゴールドカードはAmazonポイントという観点からもこれではないかと思われる*7

 

Gold Point Card & ヨドバシ.comへの一本化もあり?

無論、Gold Point Card & ヨドバシ.comへの一本化も十分にありであろう。Amazonを用いる理由がKindleであれば別に数%のポイントのために4000円ほどの年会費を払う理由はないかもしれない。

 

また、Amazonのこれまでのサービスの歴史から考えて、Amazon Mastercard ゴールド周りのサービスも今後改悪の可能性は十分にあると思っている。そのため、現状私は、Gold Point Cardとの二刀流で普段使いしている*8

 

 

*1:実質4400円になる。「amazon カード マイペースリボ」で調べよう

*2:とはいえ、日用品の場合は、ヨドバシの方が10%ポイント分高い印象を持っている。

*3:余りに早いので労働条件が心配になっている。無論、Amazonもそれは同様なので、詳しいルポなどが出ない限りは、ヨドバシの方がethicalであろう。

*4:注1参照

*5:注1参照

*6:ただし空港ラウンジはほぼ国内限定

*7:読書家・研究者は楽天プレミアムカードではもとは取るのは難しいのではないか

*8:実際には楽天カードも使っているのでで三刀流なのだがそれは別記事で。